当委員会は1957年に住宅問題という諸領域にまたがる事柄に多様なアプローチを行うため、建築学会関東支部の都市計画・建築経済分科会に専門研究会として発足し、活動内容としては研究会、講演会、見学会等を行ったところからスタートしました。
1968年以降、住宅地見学会を重点的に行うこととなり、月例会的企画として1972年までに48地区の見学を行ったことを契機に、見学の記録に客観的全体的なデータを加え出版することの検討を始めました。1978年にそれは結実し、「実務的な住宅地見学の案内書」としての『東京の住宅地』が出版された。その後、時代の変遷とともに対象となる住宅地やテーマを変えつつも「実務的な住宅地見学の案内書」という性格は維持して、概ね12年ごとに第2版(1990年)、第3版(2003年)、第4版(2014年)と出版してきました。
現在は第5版の刊行を目指し、年3回の見学会と、年1回のシンポジウムを基本ペーストして活動を行っています。また、新たな取組として、HP内において「東京圏の住宅地Archives」の運用を開始し、第4版発刊以降に見学会を実施した住宅地について、写真や開発経緯、住宅地運営の組織づくりやその活動内容などをレポートしています。